フィナステリドは元々は前立腺がんや前立腺肥大症の治療に用いられた薬ですが、毛髪や体毛が濃くなるという副作用が報告された事でAGA(エージーエー)の治療にも用いられるようになりました。現在このフィナステリドを有効成分としたジェネリック医薬品が各メーカーから発売されていますがその種類と効果は様々です。まずはファイザーですが、プロペシアのジェネリックとして有効成分の含有量が違う2種類の薬をファイザーという商品名で発売しています。これは見た目も効果もプロペシアに近いもので、全く同じという事ではありませんが高い効果が期待出来ます。治療期間は早ければ3か月、通常は6か月程度の連続投与で効果が見られる事になっています。また、日本初の日本薬事法が適用される正式なAGA(エージーエー)治療薬ジェネリックとなっており、医師の診断でしか手に入らない医薬品となっています。
沢井製薬で発売しているサワイは有効成分はプロペシアとほぼ同じで、効果や副作用は同じですがコーティング剤などが若干違います。こちらも効果は早ければ3か月、基本は6か月程度で見られます。その治療期間と期待される効果は~3か月で抜け毛の減少や生え際に産毛が目立つようになり、4~6か月では薄毛が目立ちはじめなくなり、産毛が太くなり伸びてくる、6か月~1年では明らかに抜け毛が減少し、後退していた生え際が前進する、髪の毛のボリュームを感じるなどして4人に1人は効果を実感するようになります。1年~3年では抜け毛が徐々に減る、それまでに改善が無かった部位でも改善するなどしてこの時期に効果を実感する人は4人に3人となり、4年以降は改善した毛髪が維持されるようになります。また、東和薬品やクラシエなどからもフィナステリドを有効成分としたプロペシアのジェネリック医薬品が発売されています。薄毛を改善する為の基本となる有効成分が同じですので基本的にどのメーカーの製品でも薄毛改善の効果は変わりなく得る事が期待出来ますし、効果が見られるまでの期間も同じです。また、6か月以上継続して使用してもAGA(エージーエー)に対する効果が見られない場合は服用を中止する、女性や未成年者の使用は禁忌、特に妊娠中の女性であれば触れる事すら胎児への影響が心配されるなどの注意事項も同じです。このファイザー、沢井製薬、東和薬品、クラシエそれぞれの製品の違いは有効成分以外の添加物の違いです。ですのでどれを選んでも薄毛に対する効果というのはどれも同じという事になります。
AGA(エージーエー)の治療は保険の適用範囲外ですので自由診療となり、使用期間を考えますとその費用は決して安くはありません。ですので少しでも安く済むのであればありがたい事ですが、同じ効果が期待出来るのであればジェネリック医薬品の選択肢が多いという事は良い事です。ちなみに添加物も含めてプロペシアに一番近い成分となっているのは沢井製薬のサワイで、この4つのメーカーの製品の中で一番新しいのは東和薬品の製品となっています。どれも国内で認可された製品ですので海外で作られた無認可のジェネリックと比べれば保証も含めた安全性が全然違います。また、薄毛に対する効果が同じように期待出来るという事は副作用の心配も同じようにあるという事になりますが、その副作用は性機能障害が最も多く性欲減退や勃起不全、精子減少などがあります。ですが、その発症率は1~2%未満となっていますのでそれほど過剰に心配する事はありませんが、どうしても心配な場合はフィナステリドの含有量が少ない0.2㎎の製品もありますのでそちらを選ぶとそうした心配はかなり軽減されるでしょう。
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